補助療法のおかげで死亡率は減少している!
乳がん大国のアメリカでは、乳がんの罹患率(病気にかかる率)は増加しているのに、死亡率は減少し始めています。大きく取っても、小さく取っても、放射線をかけても、かけなくても変わらなかった生存率が改善したのは、マンモグラフィによる検診が普及したこと、補助療法が普及したおかげだと言われています。
放射線療法は局所再発を予防する!
放射線療法は高エネルギーX線を乳房に照射して、がん細胞にダメージを与え、その発育を抑える治療法です。手術と同じく局所療法ですので、照射した部位の乳がん細胞にしか効果がありません。
遠隔転移の治療目的は根治ではなく、人生の質の向上!
乳がんが遠隔再発・遠隔転移したとき、それを完治させることはきわめて困難です。がんの克服を望んでいる患者さんにとってこの現実を受け入れることはつらいことでしょう。しかし、遠隔再発治療は患者さんに多くの肉体的・精神的・時間的・経済的負担を与えます。現実から目をそむけ、治療目的を明らかにせずにその負担を強いることはできません。もちろん私たちも、根治が不可能だから遠隔再発を治療しても仕方がないと言っているのではありません。むしろ再発治療こそ人の命と人生の質に関わる大切な治療なのです。多くの治療法が研究され、多くの選択が可能であり、それを選択するのはあなたなのです。あなたにはあなたの人生があり、あなたの人生にはあなただけの目的があります。それを可能にする治療法がきっとあります。私たちは、あなたの人生が感動に満ちたものとなるようお手伝いをします。
薬物療法専任スタッフによる診断段階からの緩和ケアを含め、
チーム医療を行っています。
大阪院 坪田 優院長(乳腺専門医・がん治療認定医)