乳がん手術を受けた場合、胸に大きな傷が残ってしまうのでしょうか?
乳がん手術は慌てて大きな傷を残したりせずに、きちんととって、きれいに治しましょう。
私、南雲吉則はかつて、乳がん手術を日本で一番やっている、がんの専門病院に所属していました。
来る日も来る日も乳がんの手術をしていると、胸を全摘されて毎日泣いている女性達を沢山見てきました。
そこで私は、自分の上司に「小さな傷から乳腺を全部とって、そしてきれいに再建する同時再建を、この専門病院でもやりませんか?」と提案した時に、その上司はこう言いました「南雲君、乳がんの治療の目的は根治だろ。美容整形なんかしている場合じゃない!」と。
その時、私は「これは違うな。女性達はがんもちゃんと治してほしいけれども、でも胸に傷をつけてほしくはない。きれいに再建してほしい。」と思うはずだと。
当時、再建手術はまだ保険が効かなかったので、私は日本の乳房インプラント研究会やまたは乳房再建の学会を設立して、そして5年間も事務局をして、そして厚生労働省の外郭団体の委員もして、この再建手術に保険が効くようにしました。
今や「保険適用で小さな傷から乳腺を全部とって、同時に再建できる。」というそういう時代になったのです。
もしあなたが「乳がんです」と言われても慌てないでください。
乳がんは命の助かる病気です。その後の長い人生があるのです。
ですから慌てて大きな傷をつけたりせずにきちんととってきれいに治しましょう。それが同時再建です。
ぜひセカンドオピニオンを受けにいらっしゃってください。