乳房再建には方法がいくつかあり、お腹や背中から採った自家組織(皮膚・脂肪・筋肉・血管)をバストに移植する方法を「自家組織による乳房再建」と言います。シリコンバッグなどの異物を入れるのに抵抗がある方や、全摘術を受けた方に適した方法です。乳がんで失ったバストを美しくよみがえらせることができ、年齢に応じて“垂れたバスト”を作ることも可能です。
細かく分けると、実は同じ「自家組織による乳房再建」の中にもいくつかの方法があります。その中で最近注目されているのは、「遊離穿通枝皮弁(ゆうりせんつうしひべん)」です。一般的なやり方である「筋皮弁(きんひべん)」だと、筋肉を大幅に切除する必要があるため、腹筋や背筋の力が弱まり、その後の生活に支障をきたすことがあります。しかしこの「遊離穿通枝皮弁」であれば、筋肉をほとんど切除せずにすむのです。
「遊離穿通枝皮弁」は“腹筋や背筋の血管”と“バストの血管”を顕微鏡で見ながらつなぎ合わせるなど、極めて高度な技術を要します。また、女性にとって最も気になる“仕上がりの美しさ”を決めるのも、高度で繊細な技術力です。大げさではなく、医師の腕によって、出来映えに雲泥の差が出るのです。ぜひナグモクリニックへご相談ください。私たちは、乳がんと闘うあなたを全力でサポートします。
「自家組織による乳房再建(遊離穿通枝皮弁)」は、保険診療で受けられます。
お腹や背中から自家組織(皮膚・脂肪・筋肉・血管)をバストに移植します。イラストのように、一般的に行われている「筋皮弁」だと筋肉を大幅に切除しますが、「遊離穿通枝皮弁」の場合は、筋肉をほとんど切除しません。筋肉の大部分を残せるのです。ですから、その後のQOL(生活の質)が維持されます。しかも筋肉に直結している血管をバストの血管とつなぎ合わせるので、移植した自家組織が壊死することもありません。自分の組織ですから、皮膚の質感やさわり心地がとても自然。乳がんになっていないほうのバストに合わせて、形を作ることも可能です。年齢に応じて、“垂れたバスト”を作ることもできます。